Society 5.0

Society 5.0とは何かを振り返りましょう。

  • Society 5.0とは何か

Society 5.0とは何か

Society 5.0とは、日本が目指すべき未来の社会として、国が提唱しているコンセプトです。

社会のかたちは、環境の変化や新たな技術の登場などによって、徐々に変化してきました。
過去にどのような変化があったのか確認しましょう。

これまでの社会の変化と技術

Society 1.0 狩猟社会

人類が最初に生活を営んでいた社会です。狩猟・採集によって食料を集めていました。

Society 1.0

  • 道具・技術…打製石器
  • 暮らし…食料を求めて移動する
  • 主な仕事…食料を集める(狩猟、採集)
  • 経済活動…食料の交換

紀元前1万年頃に氷河期が終わり、気候が温暖になる変化が起こりました。温暖化によって雨が多く降る地域と乾燥した地域が出現し、動物も人も水の近くに集まるようになっていきます。
また、人々の道具も進化し、磨製石器や土器が出現します。
環境の変化と新たな道具の登場、育てやすい作物の発見などにより、人々の暮らしに変化が起こります。

Society 2.0 農耕社会

作物を栽培したり、家畜を飼育したりして食料を作る社会です。
雨水だけに頼るのではなく、水路やため池などを作る灌漑(かんがい)技術が向上すると、食料を安定して生産できるようになりました。
やがて鉄器や青銅器などの金属器を作る技術が誕生すると、より良い道具を作れるようになり、食料の生産量が増えました。また、毛織物などの工芸品も作り出されるようになりました。

食料を安定して得ることができるようになり、人口が増え、集落はやがて都市へと発展します。
都市ではみんなが同じ仕事をするのではなく、別々の仕事をしながら協力して生活する分業化が起こります。食料を専門に作る人(農業)、道具を専門に作る人(手工業)といった具合です。分業化によって、職人などの専門家が生まれました。
また、都市間で産物を交換する交易が行われるようになり、商業が誕生しました。

Society 2.0

  • 道具・技術…磨製石器、土器、金属器、灌漑(かんがい)技術
  • 暮らし…定住して集団で暮らす
  • 新たな仕事…農業、手工業、商業
  • 経済活動…都市間の産物の交換

農業や工業は、馬や牛、水車などの力を利用しながらも、基本的には人が手作業(手工業)で行っていました。
そして18世紀後半、蒸気機関の発明と、石炭を利用した製鉄技術の向上という技術革新が起こります。人ではなく機械が作業の主役となる機械工業が始まります。これを産業革命と言います。

Society 3.0 工業社会

産業革命により工業が発達した社会です。
最初は毛織物の織機の動力として使われた蒸気機関ですが、やがて印刷機や蒸気船、蒸気機関車といった様々なものに広がっていきました。交通が発達したため、製品を大量に生産し、各地に運んで多くの人が消費する「大量生産・大量消費」の経済が始まります。

Society 3.0

  • 道具・技術…蒸気機関、製鉄
  • 暮らし…都市部に労働者が集中し、資本家と労働者の階級ができる
  • 新たな仕事…機械工業、製鉄業
  • 経済活動…船や鉄道で遠くまで商品を運ぶ

経済活動が活発になったことで企業が発達し、都市部には仕事を求めて労働者が集中します。やがて、工場で働く労働者階級と、工場を経営する資本家階級との間に格差が広がっていきます。また、工業による環境破壊や、労働者が悪い環境で働かされるなどの労働問題が発生しました。

第二次世界大戦後になると、電子コンピュータやインターネットが登場します。やがてパソコンや携帯電話が普及し、人々の身近にコンピュータがある時代へと進んでいきます。

Society 4.0 情報社会

情報が重要な役割を果たす社会です。
コンピュータやインターネットの普及により、世界中のどこにいても瞬時にあらゆる情報が手に入るようになりました。情報が大きな価値を持つようになり、あらゆるビジネスで情報を活用する能力が重要視されます。
コンピュータを利用した情報産業が生まれ、経済活動の場は現実空間だけでなく、インターネット(仮想空間)へと大きく広がりました。

Society 4.0

  • 道具・技術…コンピュータ、インターネット、携帯電話、スマートフォン
  • 暮らし…多くの人が日常的に情報機器を利用
  • 新たな仕事…情報産業
  • 経済活動…世界を相手にリアルタイムでビジネスを行う

一方で、情報の入手のしやすさは人や地域によって異なるため、情報格差が生まれました。
誰もが情報発信できるようになり、世界中の人とのコミュニケーションが容易になった反面、インターネットには正しくない情報が存在するようになり、それまでにはなかったサイバー犯罪も誕生しました。

2010年代になると、AI(人工知能)の能力が飛躍的に向上し、今までのコンピュータでは扱えなかった問題にも活用できるようになってきました。
IoTやウェアラブルデバイスといった情報機器の数も増え、それらの情報機器から生まれる膨大なデータ(ビッグデータ)も日々増え続けています。

環境や新しい技術の登場によって、社会は少しずつ変わってきたんですね。ではこの後に続くSociety 5.0はどのような社会になるでしょうか。

Society 5.0 新たな社会

Society 5.0は国の資料では次のように定義されています。

Society 5.0とは

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

Society 5.0は現代社会が抱えるさまざまな課題をIoTやXR,AIなどのITを利用して克服し、人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送る人間中心の社会を目指しています。

Society 5.0の予想

  • 道具・技術…IoT、ビッグデータ、AI、ロボット、5G、XR
  • 暮らし…ITによって課題を克服し、高度に発展した社会で人間が幸せに暮らす
  • 新たな仕事…???
  • 経済活動…???

ポイントは「人間中心の社会」ですね。人々の暮らしを良くするためにITを活用します。
社会が変革すると新たな産業や仕事が生まれます。Society 5.0ではどのような仕事が生まれるでしょうか。楽しみですね。

Well done!

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