スマートシティ

スマートシティとはどんな社会なのか確認しましょう。

スマートシティ

スマートシティとは

スマートシティとはSociety 5.0で示される新しいIT技術を活用して、都市を予知便利で快適な場所に変える取り組みのことです。新しいIT技術で、都市や地域の抱える多くの課題を解決し、新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域のデジタル社会のことです。

スマートシティの実現のために、「誰一人取り残さない、人にやさしいデジタル化」を進めます。そうすることで、人々がニーズにあったサービスを選択でき、多様な幸せが実現できるデジタル社会が実現します。

スマートシティを通じて導入される主なサービス

スマートシティを実現に向けて、次の10の分野で取り組みが全国で始まっています。

出典:内閣府 別冊(1)スマートシティを通じて導入されるサービス(前半)
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/smartcity/02_ref1.scservice_1.pdf

ここでは、これからのスマートシティを支える重要な技術のうち、代表的な交通・モビリティ、健康・医療、農林水産業について説明をします。

交通・モビリティ

交通・モビリティの問題として現代は次のような課題があります。

  • 都市部や観光地の交通渋滞
  • 地方の公共交通機関の確保
  • バスの運転手などの人手不足

これらの問題を位置情報や、交通観測データを使いAIで人の動きを予測し、自動運転技術などを用いて問題を解決します。また、スマートシティが実現する交通・モビリティは次のようになります。

スマートシティが目指す交通・モビリティ

  • 渋滞を避けるなど人の移動を最適化し、より快適に短い時間で移動ができるようにする
  • 自動運転により混雑の緩和や安全な移動を実現する
  • 自動運転により人手不足でも公共交通サービスを維持する

出典:内閣府 別冊(1)スマートシティを通じて導入されるサービス(前半)
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/smartcity/02_ref1.scservice_1.pdf

スマートシティを実現するためには、自動運転はとても大切な技術です。自動運転についてまとめましょう。

自動運転

自動運転とは、人間の運転手が操作せずに自動車が自律的に走行する技術のことです。自動運転を実現するために次の技術が使われます。

  • センサ

    自動運転をするためには様々なセンサが必要です。例えば、カメラで道路や信号を認識したり、レーダーで前方の障害物を検知したりします。センサーが周囲の状況を正確に把握することが、自動運転の基本となります。

  • GPSと地図データ

    GPSで自動車などの位置を特定し、地図データを組み合わせて正確な経路を計画します。

  • AI

    自動運転にはAI技術が使われています。AIは学習し、経験を元に自動車の運転を改善し、より安全な移動を実現します。

  • データ処理技術

    センサから得られた情報は高速かつ正確に処理されます。コンピュータがリアルタイムでデータを解析し、運転判断を行います。

センサやGPSなどは自動運転には欠かせない技術です。忘れている場合は、センサについては「IoT」、GPSは「モバイル通信とスマホアプリ」のレッスンに戻って復習しましょう。

自動運転のレベル

自動運転は、技術的な面と安全性の確保や法律などによりレベルが設定されています。

運転レベル 内容
レベル1 一定の速度で走るクルーズコントロールや車線をキープするレーンキープアシストはあるが、運転手が常に操作を行う必要がある。
レベル2 部分自動運転車。運転手は特定の状況で運転を手放すことができ自動で追い越しなどが可能であるが、常に監視が必要である。
レベル3 条件付き自動運転車。特定の条件下で、自動運転機能が完全に運転を行えるが、警告を受けると運転手が運転を再開する必要がある。
レベル4 高度な自動運転車。特定の地域や道路網がある場所での完全自動運転が可能である。
レベル5 完全自動運転車。人間の運転手が不要で、あらゆる条件下で自動運転が可能である。

2023年現在、日本で一番普及している自動運転はレベル2です。しかし、中国ではレベル4に相当するタクシーが運用されています。

事例:中国のレベル4のタクシー動画

出典:youtube ANNnewsCH 「完全自動運転タクシー」中国で本格的な営業開始(2023年2月25日)

日本では自動運転レベル4の実証実験を行うために、2023年5月に福井県永平寺町で道路交通法に基づく許可を取得しています。これから日本でも自動運転が実用化されていくことでしょう。

出典:経済産業省 ニュースリリース
https://www.meti.go.jp/press/2023/05/20230512002/20230512002.html
2023/07/31 閲覧

自動運転車にはたくさんのセンサが必要です。センサによる制御はスマート社会には欠かせない技術です。

健康・医療

健康・医療の問題として現代は次のような課題があります。

  • 生活習慣病などによる医療費の増加
  • 山間地や高齢者への訪問医療の負担増加
  • 離れた家族の健康状態の把握

ウェアラブルデバイスなどを用いて、体温や血圧、血糖値などを図ったり、電子カルテを用いて、生涯にわたる健康・医療情報を蓄積し、医療機関ネットワークで共有することで問題を解決します。

スマートシティが目指す健康・医療

  • 個人の健康データを活用した適切な運動の促進
  • 遠隔地から医療機関へのアクセス方法の確保
  • ネットワークを用いて離れた家族の健康を見守る仕組みの導入

出典:内閣府 別冊(1)スマートシティを通じて導入されるサービス(前半)
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/smartcity/02_ref1.scservice_2.pdf

新しい医療を支える技術

スマートシティではAIとロボットが医療分野を支えていきます。AIとロボットを利用することにより次の効果が期待できます。

  • 一人一人に合った質の高い安心安全な医療の提供
  • 元気に暮らせる健康寿命の延長
  • 医療従事者の負担の軽減

次の動画は、内閣府が作成した AIやIoTを活用した「未来の病院」です。

出典:youtube 内閣府 「AIが変える病院の未来」

未来の医療はAIを利用し、患者だけでなく医療従事者にも優しい環境になります。

農林水産業

農林水産業の問題として現代は次のような課題があります。

  • 一次産業で働く人の減少・高齢化
  • 生産の省力化・効率化、および安全性の確保
  • 生産の技術やノウハウのデータ化

課題を解決するために、AIやロボット、IoTを利用します。農業にAI・ロボット・IoTなどの先端技術を活用して行う農業をスマート農業と呼びます。

スマートシティが目指す農林水産業

  • ロボット技術を使った作業の自動化により農作業の負担を軽減する
  • 熟練作業者の技術をデータ化し、品質向上、収穫量増加につなげる
  • 気象情報などを分析し、発育予測や害虫の発生を予測し、自然からの被害を軽減

出典:内閣府 別冊(1)スマートシティを通じて導入されるサービス(前半)
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/smartcity/02_ref1.scservice_1.pdf

次の動画は農林水産省が作成した「はじめよう、スマート農業」です。長い動画なので時間がない場合は「4:07~5:51」の内容を見てください。スマート農業についての解説があります。

出典:youtube 農林水産業 「第1回 はじめよう、スマート農業」

スマート農業の目的は、より効率的で持続可能な農業を実現することです。農業においては気候や天候の影響を受けやすいため、最新の技術を活用することで、より安定した収穫や効率的な農業経営を実現できるようになります。

Well done!

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