情報デザインの方法が分かったから、早速、誰かに何か伝えようぜ!
情報活用編プラス
第2章「コミュニケーションと情報デザイン」
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情報デザインと表現方法
情報デザインの流れ
ちょうど学校で「地元の魅力をアピールする商品アイデアコンテスト」の募集をしているから、学んだことを活かして一緒に挑戦してみない?
おー、いいなそれ!やってみようぜ!
たしか、ポスターを1枚作って、全校生徒の前で説明するんだよな。
じゃーまず、説明のときの決め台詞を考えようぜ!
待って、まだ中身が何も決まってないから!
まずはポスターづくりから……いや、その前にアイデアを決めることから……?
うーん、情報デザインって何から手を付けたらいいんだろう?
ふふ、みなさん張り切ってますね。
情報デザインのやり方は人それぞれですが、まずは次のような流れで進めてみてはどうでしょうか。
情報デザインの流れ
人に情報を伝えるためには、その情報を五感を通して知覚できる形で表現する必要があります。
文章、画像、音声、動画などの形式で表現された情報をコンテンツと呼びます。
情報デザインは最終的にコンテンツを制作しますが、そのとき、何を考え、どのような手順で実施したらよいでしょうか。
デザイナーがデザインを行うときの思考過程を言語化したものを、デザイン思考(Design thinking)といいます。
デザイン思考は、情報デザインのためだけでなく、顧客の問題を解決するための製品やサービスの開発など、様々な問題解決のための思考法として、社会で広く使われています。
ここではスタンフォード大学のハッソ・プラットナー・デザイン研究所が定義した5つのプロセスによるデザイン思考を紹介します。
| プロセス | 説明 |
|---|---|
|
共感(Empathize) |
観察や会話を通じて、ユーザのもつ考えや価値観、周囲の環境などを理解する。 主な手法)アンケート、インタビュー |
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問題定義(Define) |
「共感」で得られた情報をもとに、自分達が取り組むべき課題や目的を明確にする。 主な手法)ペルソナ手法、カスタマージャーニーマップ |
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アイデア創造(Ideate) |
課題解決や目的達成のためのアイデアを出す。 主な手法)ブレーンストーミング、マインドマップ、KJ法 |
|
試作(Prototype) |
アイデアをもとに、ユーザと対話するための簡易な試作品(プロトタイプ)を作成する。 プロトタイプの例)ペーパークラフト、3Dプリンターで作った模型、スケッチ |
|
検証(Test) |
ユーザにプロトタイプを提示して検証を依頼し、フィードバックを受け取る。 主な手法)アンケート、インタビュー |
デザイン思考では、ユーザの考えや価値観をふまえて、ユーザの視点から物事を分析することを重視します。
そして、検証結果をもとに試作品を作り直したり、方向性にズレがあれば、更に前のプロセスに立ち返ったりしながら、完成度を高めていきます。
まず、ユーザのことをよく知ることから始めるんだな。
「地元の魅力をアピールする商品アイデアコンテスト」では、ユーザ、つまり商品を買うお客さんは、地元以外に住んでいる人ってことになるな。
少し遠い地域になるから、学生の私たちだけでインタビューやアンケートをするのは難しそうね。
知り合いもいないしなぁ。
うーん、どうやってユーザのことを知ったらいいんだ?
そんなときにぴったりの手法がありますよ。
ユーザ視点の分析手法
デザイン思考ではユーザ視点で分析を行うことが重要ですが、ユーザに直接話を聞くことが難しい場合や、新商品の開発時などユーザがまだ存在していない場合もあります。
そのような場合でもユーザ視点で分析を行うための手法の一つが、ペルソナ手法です。
ペルソナ手法ではまず、コンテンツの典型的なユーザの人格(ペルソナ)を作って、チーム全員で共有します。
そのユーザのコンテンツ利用前・利用中・利用後の体験や、感情の変化、効用などを想定することで、問題やニーズを分析したり、判断基準として利用したりします。
ペルソナ手法の利点
- ユーザ像が明確になる
- ユーザの悩みや求めているものが分かりやすくなる
- 判断基準が明確になる
- チーム内に共通の認識ができる
ユーザに直接会うことができなくても、ペルソナを作れば、ユーザのことがはっきりとイメージできますね。
よし、早速ペルソナを作って、この人が何を考えているか分析しよう!
名前は岡本花太郎、30代、男性、会社員、一人暮らし、趣味は温泉巡りと食べ歩き、コンビニの新商品は必ず買うタイプ、座右の銘は「失敗は成功のもと」っと……。
ユーザの考えや価値観が分かったら、その人が魅力に感じるようなものを、地元の特徴から探していけばいいのね。
アイデア出しはオレに任せろ!
地元のいいところいっぱい知ってるぜ!
じゃあ、私はアイデアをもとにポスターのラフスケッチを作るね!
頑張ってますねー。
出来上がりを楽しみにしていますよ。
さて、ここまでの内容をまとめましょう。
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デザイン思考 |
問題解決のための思考法。 代表的なものに、共感、問題定義、アイデア創造、試作、検証の5つのプロセスがあり、ユーザ視点の分析を重視する。 |
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ペルソナ手法 |
典型的なユーザの人格(ペルソナ)を作成してチームで共有することで、ユーザ視点の分析に役立てる手法。 |
ペルソナを作ってみよう
次の例を参考に、ペルソナを作って問題解決に利用してみましょう。
ペルソナを使った問題解決の例
問題「忙しい人でも遊べるスマートフォン用ゲームの開発」
このゲームのユーザはどんな人でしょうか。なるべく具体的に書いてみましょう。
ペルソナの顔写真または似顔絵
ペルソナのイメージに合う顔写真や似顔絵をアップロードしてください。
(インターネット上のフリー素材、生成AIで生成した画像、手書きの画像を撮影した写真など)
対応形式:.jpg,.jpeg,.png
ペルソナの名前
ペルソナの年齢
ペルソナの趣味
ペルソナの職業
ペルソナの性格
その他のペルソナの特徴
好きなこと、嫌いなこと、普段の時間の使い方、習慣、クセなど。
(行動パターンや価値観を知る手がかりになります)
最大 300 文字
作成したペルソナをもとに、どんなゲームを作るか考えてみましょう。
このユーザはどんなゲームだったら楽しめると思いますか。
ペルソナをもとに考えたスマートフォン用ゲームの特徴
最大 500 文字
よいアイデアが浮かんだら、ぜひ、ゲーム画面のラフスケッチを描いてみてください。
目に見える形にすることで、アイデアをより具体的に膨らませることができますよ。
それでは、提出して次に進みましょう。
次はプレゼンテーションについて学びます。
※この再現版では提出は行いません(送信先は未接続です)