無線LANの接続の仕組み

学習の目的

  • 1.無線LANとは

  • 2.Wi-Fi

  • 3.無線LANと有線LANの比較

続いて、無線LANについてです。

1.無線LANとは

無線LANとは、ネットワークの接続に電波を使用するLANのことです。

有線LANとは違い、物理的なケーブルを必要としませんが、無線のアクセスポイントが必要になります。

アクセスポイント

無線LANを使用するコンピュータにも、アクセスするための設備が必要になります。

ノートパソコンであればほとんどの機種に初めからついていますが、デスクトップPCには増設する必要があるかもしれませんので、確認しましょう。

有線LANではケーブルを差し込む必要がありますが、無線LANでは電波でつながるため、配線がいらず、機器を自由に動かせるという便利さがあります。

ただし、電波を使うということは、壁や家具などの障害物によって通信が弱くなったり、他の電波(電子レンジなどの電子機器)の影響を受けたりすることもあります。そのため、便利なかわりに通信が不安定になることがあるという特徴もあります。


無線LANはIEEE(アイトリプルイー)によって規格化されており、世代ごとに規格名が付けられています。

規格 Wi-Fi規格 周波数帯 最大速度
IEEE802.11b - 2.4GHz 11Mbps
IEEE802.11g - 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11a - 5GHz 54Mbps
IEEE802.11n Wi-Fi4 2.4GHz/5GHz 600Mbps
IEEE802.11ac Wi-Fi5 5GHz 6.93Gbps
IEEE802.11ax Wi-Fi6 2.4GHz/5GHz 9.61Gbps
Wi-Fi6E 2.4GHz/5GHz/6GHz
IEEE802.11be Wi-Fi7 2.4GHz/5GHz/6GHz 46Gbps

周波数帯の2.4GHzや5GHzは、電波の波長を表しています。

2.4Ghz帯は障害物を通しやすく、壁があっても安定して使用できますが、電子レンジなどの電子機器でも使用するため、干渉が起こりやすいです。

5GHzは一般家庭の電子機器で使用することは少ないため干渉は起こりにくいですが、壁などの障害物があると不安定になることがあります。

6GHz帯は「Wi-Fi6E」から新しく開放された帯域で、2.4GHzや5GHzと比べて他の機器との混雑が少なく、高速で安定した通信ができます。

IEEE802.11〜と言ったら、無線LAN。と覚えておきましょう。

2.Wi-Fi

Wi-Fiとは、無線LANの中でも特に広く使われている「通信の規格(ルール)」のことです。

Wi-Fiを使うことで、複数の機器を同時に接続でき、家の中のスマホ・ノートパソコン・ゲーム機などがまとめてインターネットにアクセスできます。

ただし、Wi-Fiの通信は電波で行われるため、外部の人が電波を受信する可能性もあるという点に注意が必要です。そのため、暗号化通信やパスワードの設定が欠かせません。

Wi-Fiは家にもあるよ。

スマホやゲーム機が無線でインターネットに繋がるので、便利なんだよね。

SSID

Wi-Fiを使うときに出てくる「SSID(エスエスアイディー)」とは、無線LANのネットワーク名のことです。


スマートフォンでWi-Fiを設定するとき、「接続先ネットワーク一覧」に表示される「○○Wi-Fi」や「Home_1234」といった名前、それがSSIDです。

公衆Wi-Fi

公衆Wi-Fi(こうしゅうワイファイ)とは、駅・カフェ・空港・学校・コンビニなど、多くの人が利用できる場所に設置されたWi-Fiサービスのことです。

「Free Wi-Fi」や「〇〇_CAFE_Wi-Fi」などのSSIDが表示され、パスワードを入力することで無料で誰でも接続できます。


公衆Wi-Fiはとても便利ですが、セキュリティ面には注意が必要です。

なぜなら、同じ電波をたくさんの人が使うため、通信内容を盗み見られたり、なりすましの偽Wi-Fi(アクセスポイント)に接続してしまう危険もあるからです。


公衆Wi-Fiを安全に使うための3つのルール

  • 1.重要な情報(ID・パスワード・クレジットカード番号など)は入力しない

  • 2.信頼できる提供元(駅・市区町村・大手企業など)のWi-Fiだけを使う

  • 3.できればVPNなどのセキュリティ機能を使う

※VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に“暗号化された秘密の通路”を作って、安全に通信できるしくみです。外部からのぞかれないように守りながらデータを送受信できます。

3.無線LANと有線LANの比較

無線LANと有線LANはどのように使い分ければ良いか、比較をしてみましょう。

項目 有線LAN 無線LAN
通信の速さ 一般的に速く、安定している 環境によって速度が変化する
通信の安定性 高い(外部の影響を受けにくい) 電波の混雑や障害物で不安定になることがある
セキュリティ 高い(外部からの侵入がしにくい) 電波が外に漏れるため、設定次第で危険もある
機器の移動 ケーブルがあるため動かしにくい 自由に移動しながら使える
向いている目的 速度・安定・セキュリティを重視する 利便性・移動の自由を重視する

有線LANは「速くて安定・安全」、無線LANは「便利で自由」。使う場面に応じて、どちらを選ぶか考えることが大切です。

参 考

Wi-Fiの役立つ豆知識

①金属や水に注意

金属や水は、電波をほとんど通しません。エレベーターの中では、スマホも通信ができなくなるケースも多いです。

金属製の家電や、水槽などで通信が邪魔されないようにWi-Fiルータの配置をしてください。


②パスワードはどんどん強くしよう

Wi-Fi通信では、暗号化通信を基本的に行なっています。

この暗号化通信には、パスワードが設定されるのですが、これは変更可能です。(変更方法については、機種によって異なるため、確認しましょう。)

パスワードは複雑にするほどセキュリティが強化されますが、通信速度は変化がありません。つまり、メリットしかありません。


③Wi-Fiを使った通信が遅くなったらWi-Fiルータを再起動しよう

Wi-Fi通信が遅くなったり、通信ができなくなったら、再起動で回復するケースもあります。

機器の説明書を読み、定期的に再起動することが推奨されています。


情 報 こ と ば キ ー ワ ー ド

無線LAN

電波を使って通信するネットワーク。

Wi-Fi

無線LANの規格の一つ。現在主流になっていて、家庭でも使用されている。

SSID

Wi-Fiを識別する名前。

公衆Wi-Fi

多くの人が利用できる場所に設置されたWi-Fiサービス。

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