K さんが所属する工芸部では毎年,文化祭に向けた集中製作合宿を開催し,複数の工芸品を部員全員で分担して製作している。K さんは今年,工芸品を製作する担当の割り当て作業を行うことになった。
最初は、問題解決のための手順を確認する問題です。
問題文章を読んで、「何を目的としているのか」、「どのような手順で実現するのか」など、条件や設定を理解しましょう。
情報活用編プラス
第6章「IT技術を使って問題解決をしよう」
IP05-03
大学入学共通テストにチャレンジ(2025年問題 第3問・第4問)
大学入学共通テストの解答方法
・解答はすべて⓪~⑨の番号で答えます。
・実際の試験では、マークシートに番号を塗って解答します。
・数値で答える問題は、桁ごとに⓪~⑨をマークします。
最初は、問題解決のための手順を確認する問題です。
問題文章を読んで、「何を目的としているのか」、「どのような手順で実現するのか」など、条件や設定を理解しましょう。
今回の出題テーマ
問題解決(フレームワーク)
この問題は、IP04-04 グラフからデータを読み解こう(データの可視化)の内容が含まれています。今回は「ガントチャート」が使われていますが、きちんと読めば解ける内容になっています。
フレームワークってなんだろう?
聞いたことあるけれどよくわからないよね。
フレームワークとは、問題を解決するための枠組みのことで、「問題解決の手法」、「考え方の枠組み」、「ツール」などのことです。
K さんが所属する工芸部では毎年,文化祭に向けた集中製作合宿を開催し,複数の工芸品を部員全員で分担して製作している。K さんは今年,工芸品を製作する担当の割り当て作業を行うことになった。
問1 次の文章を読み,空欄 ア ~ オ に当てはまる数字をマークせよ。
表は今年製作する各工芸品(1から順に番号を振る。)の製作日数である。
製作日数は部員によって変わることはなく,例えば工芸品1の製作日数はどの部員が製作しても
4日である。なお,一つの工芸品の製作は一人の部員が担当し,完了するまでその部員は他の工芸品の製作には取り掛からない。
表1 各工芸品の製作日数
K さんは図1の割当図を作成し,今年の工芸部の部員3名について,工芸品の番号順に割り当てを決めていくことにした。
図1 割当図(工芸品4まで)
図1では,最上段に日付を合宿初日から順に1日目,2日目,…と表して記載している。その下に各部員(1から順に番号を振る。)に割り当てた工芸品の番号を,その製作期間を表す矢印とともに記載している。例えば,工芸品4は部員アがイ日目から1日間製作することが,図1から読み取れる。
図1では工芸品4までが割り当てられており,部員1が5日目で割り当てがない。このことを,部員1は5日目で空きであるという。
K さんは各工芸品の担当と期間を割り当てていく際,次の規則を用いた。
最も早く空きになる部員(複数いる場合はそのうち最小の番号の部員)が,空きになった日付から次の工芸品を担当する。
K さんは,工芸品5以降についても上の規則を用いて割り当て,各工芸品の担当と期間を一覧にした図2のような文面のメールを部員全員に送信した。
図2 各工芸品の担当と期間を一覧にしたメールの文面
以上を手作業で作成するのが手間だと感じた K さんは,図2のような文面を自動的に表示するプログラムを作成しようと考えた。
問1は問題の条件について問われることが多くなっています。
今回もいきなりプログラムの新梅ではなく、問題文を読み、条件と状況の設定を読み解く内容になっています。
そうなんですね。じゃあ、問題文から製作の条件を探すのですね。
表1と図1がポイントなのかな?
はい、この問題は、表と図を読み解くことが大切です。そして図2は誰がいつどの作業を行っているかを管理するガントチャートを使っています。
ガントチャートについて知りたい場合は、「(参考)ガントチャート」を読んでください。
ガントチャートは、 作業の予定や進み具合を、時間の流れに沿って表した表です。
例えば、
などが分かります。
ガントチャートは、横方向に日付や時間、縦方向に作業内容を書き、 作業期間を棒(バー)で表すのが特徴です。
ガントチャート例
空欄【ア】と【イ】は表1と図1から読み解く問題です。
表1から確認していきましょう。
問題文で重要な箇所はアンダーラインをしています。
表1の説明文(問題文の抜粋)
表は今年製作する各工芸品(
1から順に番号を振る。)の製作日数である。
製作日数は部員によって変わることはなく,例えば工芸品1の製作日数はどの部員が製作しても
4日である。なお,一つの工芸品の製作は一人の部員が担当し,完了するまでその部員は他の工芸品の製作には取り掛からない。
表1は、各々の工芸品が製作に何日かかるか、製作日数がまとめられています。
表1から、工芸品1は4日かかることが分かりますね。
なるほど。上が工芸品の番号で下がその製作日数なので、例えば工芸品9は製作に3日かかるということですね。
その通りです。続いて図1を確認しましょう。
図1は工芸品の作成を3人の部員に製作を割り当てた図です。
図1の説明文と図を読み解いていきましょう。
図1の説明文(問題文の抜粋)
図1では,最上段に日付を合宿初日から順に1日目,2日目,…と表して記載している。その下に各部員(1から順に番号を振る。)に割り当てた工芸品の番号を,その製作期間を表す矢印とともに記載している。
図1より、部員1は工芸品1を「1日目~4日目まで、4日間かけて製作をする」ことが分かりますね。
では、問題の ア 、イ は、どうなるか分かりますか?
問題文(抜粋)
例えば,工芸品4は部員 ア が イ 日目から1日間製作することが,図1から読み取れる。
工芸品4が図1のどこにあるか探せば良いってことだな⋯
そうすると、工芸品4は部員2が2日目から1日間で製作をしていることが分かります。
空欄のウ ~ オ について、考えていきます。
空欄はどこにありましたか?
図2にあります。
工芸品5のところの「部員名」、「製作の開始日」、「製作の完成日」が空欄になっています。
きちんと読めていますね。
空欄 ウ ~ オ は、工芸品5を「どの部員」が、「いつから製作を始めて」、「いつ終わるのか」を答える問題です。
これらを解くための、設定が問題文にあるので探してみましょう。
問題文(抜粋)
図1では工芸品4までが割り当てられており,部員1が5日目で割り当てがない。このことを,部員1は5日目で空きであるという。
K さんは各工芸品の担当と期間を割り当てていく際,次の規則を用いた。
最も早く空きになる部員(複数いる場合はそのうち最小の番号の部員)が,空きになった日付から次の工芸品を担当する。
K さんは,工芸品5以降についても上の規則を用いて割り当て,各工芸品の担当と期間を一覧にした図2のような文面のメールを部員全員に送信した。
この文章から、次の内容が分かります。
工芸品製作割り当てのルール
「空き」は説明文より、「工芸品4までが割り当てられており,部員1が5日目で割り当てがない。このことを,部員1は5日目で空きであるという」ので、図で表すと次のような箇所です。
なるほど。部員1は4日目までは製作しているけれど、5日目は何もないので「空き」なんですね。
ということは、部員2は3日目が「空き」、部員3は4日目が「空き」ということですね。
はい、そうです。今は、工芸品4まで割り当ててあるので、工芸品5は誰に割り当てればよいか考えればよいということです。
この問題では、「最も小さい日付」を探すことがポイントになります。
確認しよう
答えは、ア=②、イ=②、ウ=②、エ=③、オ=⑤です。
※空欄ウエオを埋めて完成させた図2は、この後の問題回答にも使用しますのでメモをしておくなどして、すぐに確認できるようにしておきましょう
今回の問題は数字をマークをする形式です。そのため、「①」は数字の「1」を表しています。
この問題はチャレンジ問題です。
難しいと感じた場合は次に進みましょう。
現在の部員3名で工芸品9まで製作した場合、全ての製作が終わるまでの日数を求めてみましょう。ただし、工芸品の製作に遅延は発生しないものとします。
参考:表1 各工芸品の製作日数(再掲載)および 図1 割当図(工芸品4まで)(再掲載)
表1 各工芸品の製作日数(再掲載)
図1 割当図(工芸品4まで)(再掲載)
「表1 各工芸品の製作日数」を参考にして、図1を工芸品9まで順番に割り当てて完成させましょう。
下記は工芸品5を部員2に割り当てた場合の図です。
※この再現版では提出は行いません(送信先は未接続です)