Pythonを使うための環境作りをしよう①

みなさんが使っているパソコンに、Pythonプログラミングを行うための環境を作りましょう。

まずは、「Python本体」と画像を使うために必要な機能「Pillow(ピロー)」をインストールしていきます。

「インストール」は「新しいソフトやアプリを、パソコンやスマホの中に入れて使えるようにする」ことをいいます。

逆に「使わないものを、パソコンやスマホから取りのぞく」ことは「アンインストール」といいます。

スライドの学習内容

  • 1. Python本体のインストール
  • 2. 自由に画像をあつかえるPillow(ピロー)のインストール

1. Python本体のインストール

「Python本体」をみなさんの使っているパソコンにインストールしていきましょう。

使っているパソコンの「OS(オーエス)」が「Windows(ウィンドウズ)」の人は、下の「Windowsの場合」を、 「RaspberryPi(ラズベリーパイ)」の人は、「RaspberryPiの場合」をクリックし、手順を見ながらインストールを進めてください。

「OS」は「オペレーティング(O)システム(S)」のいう単語の頭文字をとった言葉で、「パソコンやスマホなどの機械を動かすための大事なソフト」のことです。

パソコンでは「Windows」、「macOS(マックオーエス)」、「Linux(リナックス)」などがあります。RaspberryPiのOSは「Raspberry Pi OS」です。

Windowsの場合

「Python本体」をパソコンに正しくインストールするために、「システムの種類」を事前に確認していきます。

1:

画面下のタスクバーにある「スタートメニュー」をクリックします。


2:

左下に表示された「アカウント名」をクリックします。


3:

「アカウントの管理」をクリックします。


4:

「システム」をクリックします。


5:

表示されたシステムの中から、一番下にある「バージョン情報」をクリックします。


6:

「デバイスの仕様」にある「システムの種類」を確認します。

この図では、パソコンが「64ビット(bit)」であることがわかります。


ここまでの手順(1~6)で、「OS」と「システムの種類」の確認ができます。 ここからは、この2つの条件に合った「Python本体」を手順にそって、インストールしていきましょう。

7:

ブラウザを開いて、「検索(けんさく)ボックス」に「https://www.python.org/」と入力し、
「Enter(エンター)キー」をおします。


「ブラウザ」は「インターネットのページを見るためのアプリ」です。

「Google Chrome(グーグル クローム)」、「Safari(サファリ)」、「Edge(エッジ)」 などがあります。ここでは、「Google Chrome」を使っています。

8:

「Pythonソフトウェア財団(ざいだん)」のページが開きます。

OSはWindowsなので、「Downloads(ダウンローズ)」から「Windows」を選択(せんたく)し、クリックします。


9:

OSがWindowsの人向けに用意されたPython本体が一覧で表示されます。

みなさんは、「安定版」と呼ばれる、左側の「Stable Releases(ステーブル リリースズ)」のものをダウンロードします。


右側の「Pre-releases」ってなんだ?

「Pre-releases(プレ-リリースズ)」は、「正式にリリースされていないテスト版」です。最新の機能が試せますが、まだ開発中のため、未発見のバグや仕様が今後変わる可能性があります。

ですので、みなさんは、すでに十分なテストが行われた「Stable Releases」を使いましょう。

「Stable Releases」にも「3.13.6」とか「3.13.5」などの番号が付いていて、どれをダウンロードすればいいのだろう?

この番号は、「バージョン番号」といって、Pythonのバージョンを表しています。2025年8月時点では、最新は、バージョン「3.13.6」です。

左の数字から「メジャー」「マイナー」「マイクロ」と呼び、それぞれ意味がありますが、ここでは、あまり気にせず、メジャーが「3」、マイナーが「13」のバージョン「3.13.*」をインストールします。マイクロ(*)の数字は同じなくてもかまいません。

次の手順からは、バージョン「3.13.3」を例としたダウンロードとインストールの説明になります。


10:

「3.13.3」のバージョンのなかから、システムの種類が64ビットの「Windows installer (64-bit)」をクリックします。


11:

「Pythonをインストールするファイル(Pythonインストーラ)」がダウンロードされます。
※python-3.13.3-amd64.exe(2025年8月時点)

ダウンロードされたら、ブラウザの右上(赤わくの部分)をクリックします。


もし、ブラウザの右上にダウンロードしたPythonインストーラが表示されないときは、 「エクスプローラー」の「ダウンロード」フォルダから「python-3.13.3-amd64.exe」ファイルをダブルクリックし、開きましょう。


12:

インストーラが起動したら、必ず「Use admin privileges when installing py.exe」と「Add python.exe to PATH」の2か所にチェックを入れます。


13:

2か所にチェックが入っているのを確認して「Install now(インストール ナウ)」をクリックします。


もし、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら、「はい」をクリックしましょう。

14:

インストールが始まります。


15:

インストールが完了(かんりょう)すると、次のように表示されます。

「Close(クローズ)」をクリックして終了(しゅうりょう)しましょう。


ここまでの手順(7~15)で、みなさんが使っているパソコンに「Python本体」をインストールすることができます。

最後に、きちんと「Python本体」がパソコンにインストールできているか、次の手順で確認しましょう。

16:

画面下のタスクバーにある「検索ボックス」に「cmd」と入力します。


17:

「コマンド プロンプト」が検索結果に表示されたら、クリックして起動します。


18:

次のような黒い画面が現れます。


「コマンド プロンプト」は特に設定をいじっていない状態で起動すると、 「C:\Users\○○」と表示されます。

「○○」の部分は、「ユーザ名」なので、人それぞれちがいます。

この図ではユーザ名が「User」なので、「C:\Users\User」となっています。

19:

「>」の後に、「python -V」と入力して、「Enterキー」をおしましょう。

python -V
参 考

「コマンド プロンプト」への入力は、コピーと貼り付け(はりつけ)で行うこともできます。

コピー

「Command」の右上にある「Copy」をおして行います。

おしたボタンが「Copied」と表示されていれば、コピーの成功です。

貼り付け

黒い画面の上で右クリックして行います。

※Windows10から、右クリックだけで貼り付けができるようになりました。

20:

インストールされている場合は、次のように「Python 3.13.3」とバージョン番号が表示されますが、
されていない場合は、「Python」と、番号なしで表示されます。


実行結果(インストールされている場合)

Windowsでの「Python本体」のインストールは以上です。

RaspberryPiの場合

実は、Windowsとちがい、RaspberryPiには、あらかじめ「Python本体」がインストールされています。

おっ、ということは、このまま次の「Pillow(ピロー)」のインストールに移れるね。

「はい!…」と言いたいところなのですが、Windows版の「Python本体」には入っている「GUI(ジーユーアイ)を使うために必要な機能」がRaspberryPi版にふくまれていない場合があるのです。

「ジーユーアイ」?

「GUI」は「グラフィカル(G)ユーザ(U)インタフェース(I)」という単語の頭文字をとった言葉で、 「コンピュータやスマホの画面に見える『ボタン』や『アイコン』、『メニュー』を使って操作するもの」のことです。

ここでは、GUIを使うために必要な機能「tkinter(ティーケーインター)」のインストールを行いましょう。

1:

画面左上の「LXTerminal」をクリックします。


2:

次のような黒い画面が現れます。


「LXTerminal」の行の先頭は「○○@raspberrypi」と表示されます。

「○○」の部分は、「ユーザ名」なので、人それぞれちがいます。

この図ではユーザ名が「raspberry」なので、「raspberry@raspberrypi」となっています。

3:

起動ができたら、「$」の後に、「sudo apt install tk-dev」と入力して、
「Enter(エンター)キー」をおしましょう。

sudo apt install tk-dev
参 考

「LXTerminal」への入力は、コピーと貼り付け(はりつけ)で行うこともできます。

コピー

「Command」の右上にある「Copy」をおして行います。

おしたボタンが「Copied」と表示されていれば、コピーの成功です。

貼り付け

黒い画面の上で右クリックし、表示されたメニューから「貼り付け(P)」を選んで行います。

4:

インストールが始まります。


5:

インストール中に「続行しますか?」と聞かれたら「y」を入力して、
「Enterキー」をおしましょう。


6:

次のような表示になったら、インストールの成功です。


RaspberryPiでの「Python本体」のインストールは以上です。

「Python本体」のインストールができたら、次は、「Pillow」のインストールを行います。

休けいをとったり、別の日にPillowのインストールをする場合は、コマンドプロンプトは「>」に続けて、LXTerminalは「$」に続けて「exit」と入力し、「Enterキー」をおしましょう。

コマンドプロンプトの画面を閉じることができます。

「exit」(イグジット)は日本語で「終了する」という意味です。

2. 自由に画像をあつかえるPillow(ピロー)のインストール

この講座の第7回や最終回では、画像をあつかいます。

しかし、「Python本体」をインストールしただけでは、Pythonで画像をあつかうことはできません。

そこで、ここでは、Python向けに作られた、「Pillow(ピロー)」とよばれる、画像を自由に処理できる機能を追加します。

使っているパソコンの「OS」が「Windows」の人は、下の「Windowsの場合」を、 「RaspberryPi」の人は、「RaspberryPiの場合」をクリックし、手順を見ながらインストールを進めてください。

Pythonには、画像処理だけでなく、ゲームやAI開発、データの分析(ぶんせき)などに役立つさまざまな機能が準備されています。これらの機能を「ライブラリ」といいます。

ライブラリについては、この後のレッスンでくわしく学習していきます。

Windowsの場合

1:

画面下のタスクバーにある「検索ボックス」に「cmd」と入力します。

「Python本体」のインストールに続けて、Pillowの追加をそのまま行う場合は、同じコマンドプロンプトを使ってもかまいません。


2:

アプリケーション「コマンド プロンプト」をクリックして起動します。


3:

コマンドプロンプトが起動したら「>」の後に、「pip install pillow」と入力して「Enterキー」をおしましょう。

pip install pillow

画面に「python.exe -m pip install --upgrade pip」という表示があった場合はインストールが完了していません。

この場合は「>」に続けて「python.exe -m pip install --upgrade pip」と入力して。「Enterキー」をおしましょう。 その後、「>」に続けて、手順3.を再び行ってください。

python.exe -m pip install --upgrade pip

4:

インストールが完了すると、次の画面が表示されます。


5:

念のため、本当にインストールができているかを確認しましょう。

「>」に続けて、「pip list」と入力して「Enterキー」をおしましょう。

pip list

この「pip list」というコマンドを使うと、パソコンにインストールされているPythonの機能(ライブラリ)の一覧を確認することができます。

6:

一覧に「pillow」があれば、「Pillow」のインストールの成功です!


RaspberryPiの場合

1:

「LXTerminal」をクリックします。


2:

LXTerminalが起動したら「$」の後に、「sudo apt install python3-pil.imagetk」と入力して「Enterキー」をおしましょう。

sudo apt install python3-pil.imagetk

3:

インストールが始まります。


4:

途中(とちゅう)で「続行しますか?」と聞かれるので、「y」と入力して「Enterキー」をおしましょう。


5:

次のように表示されれば、「Pillow」のインストールの成功です!


この次も引き続き、Pythonを使うための環境作りを行っていきます。この調子で、あわてずゆっくり進めましょう。

Well done!

次のステップに進みましょう!

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