2つのデータの関係を見る方法とグラフの選び方

人に伝わる形でデータを表現するには文章やデータの一覧だけではなく、表形式でデータを整理したりグラフで可視化をする方法があります。

1 クロス集計

クロス集計とは、 2つのデータの関係を見る方法 です。

組み合わせの例

  • 質的 × 質的(例:性別 × 好きな教科)
  • 質的 × 量的(例:部活動 × テストの点数)

1つだけでなく、組み合わせて見るんですね。

その通りです。 関係を見ることで、新しい発見があります。

これらの表を見ると、次のことが読み取れます。

性別 × 好きな教科

  • 男子は数学が多い(4人)
  • 女子は国語がやや多い(5人)
  • 英語・理科は大きな差はない

部活動 × テストの点数

  • 科学部の平均点が最も高い(94.3点)
  • 野球部・サッカー部はやや低い
  • 文化部の方が高い傾向がある

数字がたくさんあると、 ぱっと見では差が分かりにくいかも⋯。

ほんと、数字を見比べないといけないから大変。

そうですね。 このような場合は、 グラフ にすると違いが分かりやすくなります。

ここからも分かるように、データによって分かる内容が異なります。

データの尺度ごとに向いているグラフが分かれます。どのような尺度のデータがどのグラフに向いているか学習します。

2 グラフを使ってデータを可視化する

データをグラフにするとわかりやすくなりますが、どのグラフでもわかりやすくなるわけではありません。

どんなデータか(尺度)に合わせて選ぶ ことが大切です。

とりあえず円グラフにすればいい、ってわけじゃないんですね。

その通りです。

今回は、「棒グラフ」、「円グラフ・帯グラフ」、「折れ線グラフ」、「ヒストグラム」、「レーダーチャート」について学習します。

グラフの特徴から、向いているデータの分類(尺度)を考えてみましょう。

  • ① 棒グラフ
  • ② 円グラフ・帯グラフ
  • ③ 折れ線グラフ
  • ④ ヒストグラム
  • ⑤ レーダーチャート

① 棒グラフ

棒グラフは、主に個数を比較するときに使います。

名義尺度や順序尺度に向いています。

例えば、次のように「好きな教科アンケート(20人)」などの結果を表すときに使います。

アンケート集計表

グラフ

ポイント

  • 種類を比較している
  • 種類そのものは足し算や平均の計算ができない
  • 種類の個数や人数を比べ、多い・少ないを見る

文化祭のアンケート結果を比べるときに使えそうだな。

何が人気あったかなどすぐ分かるね。


② 円グラフ・帯グラフ

円グラフや帯グラフは、 割合(構成比) を見るときに使います。

種類を区別する名義尺度に向いています。

例えば、次のように「スマートフォンの利用目的(20人)」などの結果を表すときに使います。

アンケート集計表

グラフ

ポイント

  • 全体の中の割合を見る
  • 構成比が重要
  • 「全体の中でどれくらいか」は円・帯グラフ
  • 全体で100%になる

お小遣いとかなにに使ったか分かるようになるかな。いつもいつもなにかなくなっているんだよな。

何にどれくらい使っているのか分かれば、ムダづかいも見えてきそうだね。


③ 折れ線グラフ

折れ線グラフは、 変化の様子 を見るときに使います。

数値の差に意味がある 間隔尺度・比例尺度に向いています。

例えば、次のように「1週間の気温(℃)」などの結果を表すときに使います。

気温表

グラフ

ポイント

  • 数値の差に意味がある
  • 変化を見る
  • 時間の流れがある

時間といっしょに変わるデータに使えるね。

そうだな。部活で毎日トレーニングしているから筋肉量がどれだけ増えていくか管理したいな。


④ ヒストグラム

ヒストグラムは、 データの分布 を見るときに使います。

数値データ(間隔尺度・比例尺度)に向いています。

例えば、次のように「テストの点数分布(30人)」などの結果を表すときに使います。

テスト結果集計表

グラフ

ポイント

  • 数値を区間に分ける
  • 分布を見る
  • ばらつきを確認する

テストの点数がどのあたりに集まっているか見るときに使えるね。

そうだな。クラスでの自分の位置も見えてきそうだし⋯勉強頑張らないと⋯。

参 考

棒グラフとヒストグラムの違い

棒グラフとヒストグラムの違いはグラフの棒の間の隙間です。

棒グラフ

・項目の比較のため棒の間の隙間がある。

ヒストグラム

・連続した数値の分布を見るため棒の間の隙間がない。

ヒストグラムは隣り合う棒を密着させて、分布の塊を見るためのグラフです。


⑤ レーダーチャート

レーダーチャートは、 複数の数値を同時に比較 するときに使います。

比例尺度(同じ単位の数値データ)のデータを複数項目まとめて表します。

例えば、次のように「Aさんの5教科得点」などの結果を表すときに使います。

Aさんの点数表

グラフ

ポイント

  • 複数の数値を同時に比較
  • すべて同じ単位(点数)

スポーツとかでチームの戦力の紹介とかで使われているグラフだね。

いくつかの数値をまとめて比べたいときに使えるね。


データの分類によって見やすいグラフがあるのですね。

その通りです。

グラフと尺度はセットで考えます。

グラフとデータの尺度の対応表

グラフの種類 向いている尺度 主な目的
棒グラフ 名義尺度・順序尺度 カテゴリごとの個数の比較
円グラフ・帯グラフ 名義尺度 全体における割合(構成比)の把握
折れ線グラフ 間隔尺度・比例尺度 時間の経過などによる変化の推移
ヒストグラム 間隔尺度・比例尺度 数値データの分布やばらつきの確認
レーダーチャート 比例尺度
(同じ単位の数値データ)
同じ単位の複数項目のバランス比較

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