なりすましを防ぐ技術「認証」

学習の目的

  • 1.ユーザ認証とは

  • 2.ユーザ認証の3つの要素

  • 3.多要素認証

ユーザ認証とは何を行うのか、学んでいきましょう。

1.ユーザ認証とは

ユーザ認証とは、「その人が本当に本人であるかどうか」を確認する仕組みのことです。

インターネット上では、相手の顔を見ることができないため、なりすましを防ぐためにユーザ認証が必要になります。

たしかに、ネットだと相手の顔が見えないよね。画面の向こうが誰なのか、正直わからないかも。

もしユーザ認証がなかったら、他人になりすましてログインすることもできちゃうよね。

そうなんです。だからユーザ認証は、『この人は本当に本人なのか』を確認するために欠かせない仕組みなんですよ。

もしなりすましがあったら、どんな被害があるでしょうか?

自分のIDでショッピングサイトに不正にログインされる

【この問題が起きると…】

・勝手に商品を購入される

・クレジットカードが悪用される


→その結果、金銭的な被害が発生する。

SNSアカウントのなりすまし

【この問題が起きると…】

・本人の意思とは関係なく投稿やコメントをされる

・知り合いに詐欺メッセージを送られる


→その結果、周囲からの信用を失う被害が発生する。

学校・社内システムへの不正ログイン

【この問題が起きると…】

・成績や個人情報などの重要な情報を閲覧される

・データを勝手に書き換えられる


→その結果、情報漏えいや業務への重大な影響が発生する。

他人のIDを使ってなりすます行為は、「不正アクセス禁止法」という法律で禁止されています。

やってはダメですよ。

2.ユーザ認証の3つの要素

ユーザ認証っていわゆる本人確認だよね。

コンピュータ以外でも、よくありますよね。

学生証で本人確認とか。

そうですね。それをコンピュータで行うには、もっと細心の注意が必要になります。

どのような方法があるか確認しましょう。

ユーザ認証に使われる方法は、大きく「知識」「所持」「生体」の3つに分けられます。

知識

知識とは、「本人しか知りえない情報」を利用することでユーザ認証を行います。


例

・パスワードや暗証番号の入力

・秘密の質問(母親の旧姓、初めて飼ったペットの名前など)


注意点

・簡単なパスワードや、推測しやすい(誕生日など)パスワードは避ける。

・メモしたパスワードを他人から見られるところに置かない。


この知識が他の人も得てしまったら、なりすまされる可能性があります。

パスワードの管理はしっかり行い、誰にも教えないようにしましょう。

所持

その人が持っているものを使ってユーザ認証を行います。


例

・スマートフォン

・ICカード


注意点

・紛失・盗難:物を失うと本人が使えない。

・端末の乗っ取り:スマートフォン自体が不正利用されることも。


物を他の人に奪われることでユーザ認証に使われる可能性もあります。

取り扱いには注意する必要があります。

生体

本人の身体的特徴でユーザ認証を行います。


例

・指紋

・顔

・虹彩

※虹彩とは、目の黒目の周りにある模様の部分のことです。 虹彩の模様は人それぞれ異なり、一生ほとんど変わらないという特徴があり、本人確認に使用できます。


注意点

・誤認識(本人なのに失敗/他人を通す)が起こりうる。

・マスク、暗い場所、手荒れ、ケガなどで失敗することがある。


生体ユーザ認証は、本人の身体的特徴を使うため、他人が簡単にまねることはできません。

ただし、登録した情報の管理や、誤認識への対策も大切です。

私の持っているスマートフォンでは、顔ユーザ認証を行なっているので、これは生体のユーザ認証ですね。

コンピュータのユーザ認証とは違うけど、よく行くカラオケ店では会員証を見せるんだ。

これは所持のユーザ認証だね。

3.多要素認証

多要素認証とは、「知識」「所持」「生体」のうち、2つ以上の要素でユーザ認証を行う事を言います。

例:パスワード入力後、スマートフォンに届く確認コードを入力

この方式であれば、IDとパスワードが漏洩したとしても、スマートフォンがなければユーザ認証ができません。

多要素認証を使うと、それぞれの要素の欠点を補うことができ、なりすましのリスクを大きく下げることができます。

特に重要なシステムには、多要素ユーザ認証を使うことが多いです。

情 報 こ と ば キ ー ワ ー ド

ユーザ認証

「その人が本当に本人であるかどうか」を確認する仕組み。

知識認証

ユーザ認証において、その人だけが知っている情報でユーザ認証を行う。

所持認証

ユーザ認証において、その人が持っている物でユーザ認証を行う。

生体認証

ユーザ認証において、その人の身体的情報でユーザ認証を行う。

多要素認証

「知識」「所持」「生体」のうち、二つ以上の要素でユーザ認証を行う方式。

Well done!

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